苦手な人を見るだけで吐き気がする保育士の方へ【眠れない本当の原因】

こんにちは、日本カイロプラクティックセンター・千葉リヘルス院長の阿久津です。

「最近、夜中に何度も目が覚めてしまって。ちゃんと眠れた日がほとんどないんです」

そう打ち明けてくれたのは、40代の保育士の女性でした。

毎日だるくて、仕事中も頭がぼーっとする。休みの日も疲れが抜けない。
でも、特にどこかが痛いわけでもない。
病院に行っても「ストレスですね」と言われるだけで、何も変わらない。

話を聞いていくと、こんなことをおっしゃいました。

「職場に、どうしても苦手な人がいて。その人の顔を見るだけで、もう胃のあたりがムカっとするんです。声を聞くだけでも体が緊張してしまって」

苦手、というレベルではない。
顔を見るだけで吐き気がするほどの、強烈なストレス。
それが毎日続いている。

でも、その人を職場から追い出すことはできないし、辞めてもらうこともできない。
保育の現場では、クラスが変わらない限り、1年間ずっと同じ空間で働き続けなければならないのです。

「眠れないのは、そのストレスのせいですか?」と聞いたら、「きっとそうだと思うんですけど、どうしたらいいのかわからなくて」と、疲れ切った表情でおっしゃっていました。

そこで今回は、この患者さんの症例をもとに、「苦手な人へのストレスがなぜ不眠を引き起こすのか」について、体の仕組みの観点からお伝えしていきます。

自律神経が“正常に”機能している

まず最初に、はっきりお伝えしたいことがあります。

苦手な人を見るだけで体が反応してしまうのは、気のせいでも、心が弱いせいでもありません。

人間の体には、危険を感じたときに瞬時に反応する仕組みが備わっています。
それが自律神経です。

自律神経には、活動・緊張モードの交感神経と、休息・回復モードの副交感神経の2種類があります。
この2つがバランスよく切り替わることで、心拍数・血圧・体温・消化・睡眠など、体のあらゆる機能が正常に保たれています。

苦手な人の顔を見た瞬間、脳はそれを『脅威』として認識します。
すると交感神経が一気に優位になり、体は戦闘態勢に入ります。
心拍数が上がり、筋肉が緊張し、消化器の動きが止まる。
これが「胃がムカっとする」「吐き気がする」という感覚の正体です。

これは体が正常に機能している証拠であって、あなたが弱いからではありません。
むしろ、それだけ強いストレスにさらされているということです。

なぜ夜になっても眠れないのか

問題は、この緊張状態が仕事が終わっても続いてしまうことです。

本来であれば、仕事を終えて家に帰り、リラックスすれば副交感神経が優位になり、自然と眠りに向かっていきます。

でも、強いストレスにさらされ続けた自律神経は、簡単にはオフになりません。

「明日もあの人と会わなきゃいけない」
「また何か言われるんじゃないか」
「あの一言、どういう意味だったんだろう」

こういった思考が、家に帰ってからも頭の中をぐるぐると巡り続けます。
脳がそれを「まだ危険な状況が続いている」と判断し、交感神経の緊張状態を解除してくれないのです。

その結果、夜になっても体は休息モードに切り替わらず、眠れない・すぐ目が覚める・眠りが浅いという状態が続きます。

慢性的な不眠が体に与えるダメージ

「眠れない日が続いているけど、まあ何とかなってる」
そう思っている方に、少し立ち止まって聞いてほしいことがあります。

睡眠は、体の修復・回復に欠かせない時間です。
眠っている間に、傷ついた細胞が修復され、免疫機能が整えられ、記憶が整理され、ホルモンバランスが調整されます。

これが慢性的に妨げられると、体はじわじわと消耗していきます。

  • 疲れが取れない、慢性的な倦怠感
  • 集中力・判断力の低下
  • 免疫力の低下(風邪をひきやすくなる)
  • 感情のコントロールが難しくなる(些細なことでイライラする)
  • 血圧・血糖値への影響

保育士という仕事は、子どもの命を預かる責任の重い仕事です。
睡眠不足が続くと、注意力が落ち、判断が鈍くなります。
「何とかなってる」と思いながらも、体は確実に限界に近づいていきます。

「気にしないようにしよう」が通用しない理由

「ストレスで眠れない」と言うと、周りからよく言われることがあります。

「仕事と割り切った方がいい」
「気にしないようにすれば?」
「距離を置けばいい」

でも、そんな言葉が全然刺さらないのは、あなたの意志が弱いからでも、心が弱いからでもありません。
体の仕組みの問題だからです。

苦手な人の顔が視界に入った瞬間、脳はその人を『危険』と判断し、体は0.1秒以内に緊張状態に入ります。
これは意識より速い反応です。
「気にしないようにしよう」と頭で思うより、体がすでに反応してしまっている。
だから“気の持ちよう”で何とかしようとしても、根本的に間に合わないのです。

さらに厄介なのは、同じ刺激を受け続けても慣れないことです。
本来、繰り返し同じ刺激を受けると人間は慣れていくはずです。

でも強いストレスの場合、脳は【この人=危険】という回路をむしろ強化し続けます。
だから時間が経つほど、顔を見るだけで吐き気がするほどの反応になっていく。
これは意志の問題ではなく、脳と体が正常に機能している結果です。

つまり、気持ちをどう変えようとしても、体の反応そのものを変えなければ、根本的な解決にはならないのです。

相手を変えるのではなく自身の体を整える

「その人に変わってもらうのが一番なんですけど、それは無理で。じゃあ自分が変わるしかないと思うんですけど、どうしたらいいのかわからなくて」

相手は変えられない。
気持ちだけで何とかしようとするのも限界がある。
では何を変えられるのか。

答えは、自身の体の状態です。

自律神経が整い、体が回復モードに入ってくると、同じ刺激を受けても体の反応が変わってきます。
疲弊しきった状態では、苦手な人のちょっとした言動にも過剰に反応してしまいます。
でも体が回復してくると、脳が『危険』と判断する閾値が変わり、同じ人を見ても反応が小さくなってくる。
「まあ、そういう人だし」と受け流せるようになるのは、気持ちが強くなったからではなく、体の状態が変わったからです。

この患者さんに、こんなアドバイスもしました。

「その人のことを、かわいそうだと思ってみてください。そういうことしかできない人なんだな、と。怒りや嫌悪ではなく、慈しむ気持ちで見る。同じ土俵に立たなくていい」

これは精神論ではありません。
体が回復して余裕が生まれてきたときに初めて、こういう見方ができるようになります。
疲弊しきった状態でこれをやろうとしても、正直難しい。
だからまず体を整えることが先なのです。

体から整えることで、睡眠が変わる

当院では、自律神経の状態を体全体から診ていきます。

慢性的なストレスにさらされた体は、首や肩の筋肉が常に緊張した状態になっています。
この緊張が続くと頭部への血流が低下し、脳が正常に休息モードに切り替わりにくくなります。

また、横隔膜の動きが悪くなることで呼吸が浅くなり、全身への酸素供給が減ることも、自律神経の乱れを加速させます。
ストレスを感じているとき、無意識に呼吸が浅くなっていることに気づいた経験はないでしょうか。
あれは横隔膜が緊張で動きにくくなっているサインです。

■参考記事はこちら>>【配達できない!】ドライバーの慢性的な肩こりや頭痛が起きる3つの原因

体の緊張を緩め、自律神経のバランスを整えることで、「頑張って眠ろうとしなくても、自然に眠れる」という状態に近づいていきます。

この患者さんも、施術を重ねる中で「少しずつ眠れるようになってきた」とおっしゃっていました。職場の状況は何も変わっていない。
でも体が回復してきたことで気持ちにも余裕が生まれ、あの人のことを以前ほど引きずらなくなったとのことでした。

ストレスで眠れない状態を「仕方ない」で終わらせないでほしい

「ストレスのせいだから仕方ない」
「その人がいなくならない限りどうにもならない」
そう思って、眠れない状態を放置している方が多くいます。

でも、原因が変えられなくても、体の状態は変えられます

ストレスを完全になくすことはできなくても、そのストレスが体に与えるダメージを小さくすることはできる。
自律神経が整えば、同じ刺激を受けても体への影響が変わってきます。

眠れない日が続いているなら、それはすでに体からのSOSサインです。
「もう少し様子を見よう」ではなく、早めに体の状態を整えることをおすすめします。

こんな方はご相談ください

  • 職場に苦手な人がいて、顔を見るだけで体が緊張してしまう
  • ストレスで夜眠れない、夜中に何度も目が覚める
  • 毎日だるくて、疲れが取れない感覚が続いている
  • 病院で「異常なし」「ストレスですね」と言われたが、改善しない
  • 薬を使わずに、体の根本から自律神経を整えたい

当院では、不眠そのものを治療するわけではありません。
しかし、慢性的なストレスによって乱れた自律神経の状態を整え、体が本来の回復力を取り戻せるようサポートすることは可能です。

「眠れない状態が続いていて、もう限界かもしれない」と感じている方は、一人で抱え込まずにご相談ください。

千葉への来院はもちろん、遠方の方には遠隔施術にも対応しております。
まずは無料相談(30分)をご利用ください。
お問い合わせフォーム、またはお電話(043-221-7200)よりお気軽にお問い合わせください。

■日本カイロプラクティックセンター・千葉リヘルス 院長 阿久津雅彦

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA